Eza Watch(イーザ・ウォッチ)はドイツ西南部、シュヴァルツヴァルト(黒い森)の北玄関口にあるPforzheim(プフォルツハイム)という街の時計メーカーです。20世紀を通してベーシックな機械式時計を生産していましたが、1979年にクオーツショックの逆風を乗り越えられず操業停止。2016年、新たな経営陣によって復興を遂げています。出品の時計は恐らく1960年代後期のもので、2000年代になってデッドストックとして発見されたものをミネルヴァの取り扱いで有名だった石岡商会がメンテナンスをして日本で売りに出されたものです。搭載ムーブメントはCal.HB312というドイツ製の機械式です。HBとはHermann Becker(ヘルマン・ベッカ―)の頭文字で、氏の会社は時計パーツの製造メーカーでした。氏は1951年に51歳の若さで自動車事故で世を去りますが、事業を引き継いだ夫人が会社を主導し1958年に開発に成功したマニュファクチュール・ムーブメントの一つがHB312(画像10枚目)とデイト付きのHB313でした。HB312(HB313)は5振動、25石、直径25.6×厚さ5.2mm、パワーリザーブ39時間というスペックを持つ自動巻きムーブメントで、ローター上に「ULTRA MATIC」と誇らしげに刻まれているのが特徴です。一方、時計のデザインはこれぞドイツ、典型的なバウハウス調のシンプルなドレスウォッチです。コンディションはコレクション品でしたので未使用に近い状態です。尚、付属の革ベルトは経年劣化で裏側にヒビ割れ(画像7・8枚目)が生じています。表革は綺麗ですので当面の使用には耐えると思いますが、交換前提とお考えください。また、裏蓋の12時位置にも擦り傷(画像9枚目)が確認できますが、これは購入当初からのものでした。精度的には24時間の平置きで約80秒の進み。実装時には多少の姿勢差が生じるかと思いますが、50年以上前のロービート・ムーブメントとしては許容範囲とお考えください。リューズの重さは最初からでしたので仕様かと思われます。その為、作動は左右に振って自動巻きに頼ることをおすすめします。付属品は本体と樹脂タグ(スイスメイドとなっているのはご愛敬)、化粧箱、外スリーブ。サイズ(約):幅33(リューズ除く)×縦39×10mm 重量:33g
商品の情報